2022-12-06
モジュールの定格電力は標準テスト条件で測定されますが、実際の屋外での運用時にはモジュールのセル温度は25℃を大幅に上回ることがあります。例えば、実際の条件に近い公称動作条件を考えると、モジュールセルの実際の温度は42℃まで上昇することがあります。N型モジュールの温度係数は-0.30%/℃であり、一方、P型モジュールの温度係数は-0.35%/℃です。公称条件下のモジュールセル温度と実際の屋外での動作時のモジュールセル温度の差は17℃になります。計算によると、N型モジュールの発電量損失は17℃×0.30%/℃=5.1%であり、P型モジュールの発電量損失は17℃×0.35%/℃=5.95%です。したがって、5.95%から5.1%を引いた値は0.85%であり、公称条件では、N型モジュールはP型モジュールよりも発電量のパワーゲインが高いことが分かります。